【シエスタ制度】オフィス昼寝で生産性向上!科学的にも証明されたメリットとは?

生産性の高い企業が導入しているクラウド受付システムで「働き方改革」を
残業や社内でのストレス過多を軽減することで、働きやすい職場にしませんか?RECEPTIONISTを導入した企業では、以下のような効果がでました。
・1日50件の来客取次作業が「0件」になった
・総務業務が87.5%カットされて別業務を強化できた
・社員が気持ちよく働ける環境になった
初期費用無料・31日間の無料トライアルとコスト面でもサポートできるだけでなく、社員浸透も驚くほど簡単です。
ランチを食べた後って眠気がすごくて、仕事が全然捗らないなんて事ありますよね?
かといって、デスクで寝ていると怒られるし、気まずい・・・。でも眠くて作業が捗らない・・・・
そんなジレンマに悩まされたことは、誰しもがあるのではないでしょうか?
近年、そんな悩みを解決する、オフィス内でのお昼寝を許可する「シエスタ制度」の導入が海外企業を中心に進み、日本においてもその関心が高まっています。
お昼寝の健康効果を証明する研究は多く存在し、睡眠不足による健康被害や生産性の低下は既に広く認知されています。
そこで今回は、Googleなどの有名企業を中心に導入され、注目を集めている「シエスタ制度」について解説していきます。
オフィスでお昼寝できる、シエスタ制度とは?
シエスタ制度が生まれた背景や、現状について解説していきます。
そもそもシエスタとは?
シエスタは、ラテン語の「hora sexta」という「第6時」を意味する「sexta」が由来で、「sexta」は、日の出から6時間後の正午の辺りの時間帯を意味します。
また、シエスタは本来「お昼寝」ではなく「長い休憩」を意味する言葉です。ポルトガル語では、同語源の語で「sesta」(セスタ)とも呼ばれます。
「シエスタ」という休憩の概念は、スペイン発祥の文化です。
伝統的なスペインは昼食時間が長く、時間をかけてしっかりと食事をとった後は、残りの時間がお昼や休憩の時間に充てられます。
商店、企業、官公庁などの多くが休業し、シエスタの文化を知らない外国人の観光客などは戸惑う場合も多いです。
お昼の13〜17時頃までの間、最大で3時間の休憩時間をとったあとに、17時前後から仕事を再会して、20時ごろに仕事を終えて帰宅するという形になります。
スペインの文化として根付いている「シエスタ」は、お昼寝の科学的効果が証明される中で、先進企業に導入される新しい福利厚生制度となっていきました。
企業で導入されるシエスタ制度
シエスタ制度の規定は導入企業によって様々ですが、多くの場合は、正午以降の時間帯でランチタイムとは別に、休憩やお昼寝を許可する制度です。
昼食後はどうしても眠気が増してしまいます。そんな中、眠気を押して仕事を進めても中々生産性は上がりません。
それならば、一旦しっかりと休憩をとってリレッシュをしてから、仕事を再開した方がより効率的であるという発想です。
海外の有名企業でも導入が進む
日本でもGMOインターネットグループなどがシエスタ制度を導入していますが、海外ではNikeやGoogleなど、世界的な有名企業がシエスタ制度を導入をしています。
米国オレゴンに本社のあるNikeは、社内に防音室を設けて、お昼寝や瞑想などへの利用を推奨しています。
検索エンジンで有名なGoogleはカリフォルニア州にある本社に「エネルギーポッド」というお昼寝装置を設置して、その利用を推奨しています。
このように世界的な大企業でも、従業員への福利厚生の一環として、お昼寝の制度を導入し、その環境を整えています。
日本でシエスタ制度が話題になる背景
日本でシエスタ制度が話題になる背景としては、「働き方改革」と「労働人口の減少」の2つが背景にあります。
2019年4月より働き方改革関連法が施行され、残業時間の削減や有給休暇の取得などが義務化され、日本企業は生産性の向上が必須の課題になりました。
また、日本では労働人口の減少が大きな社会問題となっており、人手不足による倒産も増加傾向にあります。
労働人口の減少により人材不足が深刻化し、また昨今の転職市場の盛り上がりも相まって、企業は人材の確保・定着という課題にも直面することとなりました。
そういった社会背景の中で、生産性向上・従業員満足度向上などの効果が期待される、シエスタ制度に注目が集まるようになりました。
お昼寝の科学的な効果とは?
お昼寝には、身体的に様々なメリットがあり、その効果は科学的な実験によって証明されています。
以下では、お昼寝の科学的効果や、効果的なお昼寝の取り方について説明していきます。
NASAが実証した昼間の短時間仮眠(パワーナップ)の効果
パワーナップは、アメリカの社会心理学者ジェームス・マース氏が提唱した昼間の短時間睡眠、いわゆる“お昼寝”のことを言います。
このパワーナップの科学的効果は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のNASA Napsという睡眠研究によって実証されました。
NASAの行った実証実験によって、昼間の26分間の仮眠によって、認知能力が34%、注意力が54%向上したという結果がでました。(*1)
昼食後に眠くなる原因として、血糖値の急激な上昇があります。血糖値が上昇すると、「オレキシン」という睡眠に関係する脳内物質の活動が低下してしまい、それにより眠気が引き起こされると言われています。(*2)
それに加えて、人体の活動リズムとして、夜中の2時〜4時頃、お昼の2時〜4時頃に眠気のピークが訪れるように体内時計が設定されているそうです。
つまり、午後お昼を食べた辺りに強い眠気に襲われるのは、自然の摂理なのです。そんな時に、無理をして仕事をしても生産性が上がりません。
無理せず作業を中断して、お昼寝をして眠気を解消するというのは、人間のメカニズムとして当たり前のことなのです。
効果的なお昼寝のとり方
お昼寝を効果を高めるには、下記の注意すると良いと言われています。
①15分〜20分以内、最長でも30分程度に収める
長時間の睡眠は、夜の睡眠の質に悪影響を与えてしまいます。夜に中々寝付けずに結果として、翌朝寝不足で出社になってしまっては本末転倒です。
また、昼寝が1時間を超えると死亡率が高まるという研究もあります。(*4)
原因としては、目覚める前の睡眠状態が覚醒後も持続する睡眠慣性の影響や、睡眠時無呼吸による低酸素ストレスなどが疑われています。
一方で、30分以内の短めの昼寝をするグループでは、心筋梗塞や認知症の発祥リスクが低いことも分かっています。
お昼寝をとる場合は、30分以上の寝すぎには要注意です。
②座ったままの姿勢で寝る
熟睡し過ぎてしまうのを防ぐためにも、横になるスペースがあっても座って寝ることがオススメです。
横になってしまうと、15分〜20分で起きることができなくなってしまう危険性があります。
上記で述べたように、30分以上のお昼寝にはリスクが伴います。寝すぎて起きるのが辛くならないように注意しましょう。
③必要に応じてアイマスクを使用する
短時間で済むパワーナップに関しては、そこまで光を気にする必要はありませんが、直接目に光が入ってくるような場所で昼寝をすると、睡眠の質を低下させる場合があります。
状況に応じてアイマスクを使用すると、より睡眠の質が高まります。
パワーナップの効果を高めるうえでは、短時間で済ませるということが一番気をつけるべきポイントといえます。
参考:https://www.sleepstyles.jp/about/archive/7406.html
世界的にもみても寝不足な日本国
OECD(経済協力開発機構)が行った国際比較調査によると、世界主要29カ国の中でも2番目に睡眠時間が短いことが分かっています。
日本は、世界的に見ても睡眠が不足している国なのです。(*3)
その要因は、コンビニエンスストアなど24時間営業の店舗や、スマートフォンの普及による生活の夜型化や、ブラック企業に代表されるような、長時間労働の問題など様々です。
ただでさえ、睡眠時間の短い日本は積極的にパワーナップを取り入れて、睡眠の質を改善していく必要があるといえます。
参考:https://www.nishikawasangyo.co.jp/company/laboratory/topics/01/
シエスタ制度の導入メリットとは?
お昼寝の科学的効果が証明されており、シエスタ制度導入は理にかなった選択といえます。
ここでは、シエスタ制度を導入した企業が得られるメリットについてです。
生産性の向上
昼食後の時間帯に、強い眠気に襲われるのは、人体の構造上避けられないことは、上記で述べた通りです。
強い眠気が襲われる中で、無理して仕事をしても生産性は上がりません。
むしろ集中が続かずに、大きなミスをしてしまい余計な仕事が増えてしまったり、本来のパフォーマンスを発揮できずに、成果が上がらないという場面も起こり得ます。
シエスタ制度を導入していれば、眠気が襲われても無理して作業をすることなく、休息をとってリフレッシュすることができます。
リフレッシュをした状態であれば、認知機能も向上して、集中力も増加します。これにより仕事にメリハリができ、作業効率が上がるという効果が期待できます
従業員の健康促進
睡眠不足は、ストレスを増大させ、心身ともに大きな負担をもたらします。
人の身体は夜眠っている間に、一日の活動で受けた負担から回復して、病などを引き推すウイルスと戦う準備ができます。
睡眠が不足すれば、この免疫のシステムが作用せずに、ウイルスに対しての抵抗力がなくなり、様々な病にかかりやすくなります。
免疫システムの機能不全以外にも、睡眠不足は、体重の増加、認知機能の障害、気分の落ち込み、血圧の上昇など、様々なデメリットがあります。
日本人は世界的に見ても睡眠が不足しています。
日中のお昼寝によって睡眠不足を少しでも解消することは、従業員の健康を守る意味でも重要です。
企業イメージの向上
充実した福利厚生は、従業員の満足度や企業PRにもつながります。
人材不足の昨今において、福利厚生の充実度は採用活動における大きなアピールポイントになります。
シエスタ制度は、まだまだ導入企業の少ないので、他企業との差別化を図るという意味でも効果があるといえます。
シエスタ制度を導入している日本企業
GMOインターネットグループ
ITサービスを提供するGMOインターネットグループでは、お昼寝スペース「GMO Siesta」を2012設置しました。
おひるねスペースにはベットが30台用意されたかなり広いスペースが確保されています。
アイマスクも常備されていて、睡眠環境としては申し分ない設備で、利用できる時間は、12時30分〜13時30分のお昼の時間帯です。
株式会社ヒューゴ
webシステム開発などを行う株式会社ヒューゴでは、2007年から業務の効率化を目的にシエスタ制度を導入しています。
株式会社ヒューゴのシエスタ制度は、13時〜16時までを完全に休憩時間としています。
シエスタ制度を利用する場合には、下記のような勤務時間になります。
「AM9:00:出社 ➝ PM1:00〜3:00お昼休憩(シエスタ) ➝ PM8:00:退社」
退社時間を調整することで、、1日8時間の労働時間を確保することも可能になります。
また、制度を使うかどうかの判断は社員に任されているので、その日の状況に合せて柔軟に調整することが可能です。
自分自身のライフスタイルに合せて、柔軟に調整できるのは従業員にとってありがたいポイントです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お昼の時間に無理をして、作業をすることは人間の生活リズムには全く合っていないようです。
昼食後に眠くなってしまうのは、当たり前のことなのです。
適切な睡眠は、健康にとって必要不可欠です。
従業員の健康が気になる。新しい福利厚生の導入を考えている企業は、シエスタ制度の導入を検討してみても良いかもしれません。
【参照】
*1:パワーナップ(積極的仮眠)で人生のパフォーマンスが上がる
*2::食べると眠くなるのはなぜ?脳科学でわかる食と睡眠のメカニズム
*3:現代人の睡眠状況
受付の効率化で、働き方改革
クラウド受付システム「RECEPTIONIST」
内線電話を使わずに、ビジネスチャットや専用スマホアプリで直接担当者に通知するため、来客の取次が「0」に。「調整アポ」機能を使えば面倒なアポイント日程調整も自動化できます。リリース約2年で導入社数2,000社突破!無料トライアル実施中です!